サポートされていない古いバージョンのInternetExplorerを使用しているようです。ブラウザを最新バージョンのMicrosoftEdgeに更新するか、Chrome、Firefox、Safariなどの他のブラウザの使用を検討することをお勧めします。

多発性硬化症の情報サイト

Q.多発性硬化症(MS)の場合、タバコは止めたほうがいいですか?

A.是非とも禁煙してください。
「喫煙」は、多発性硬化症(MS)の発症だけでなく、“進行”のリスクを高めるとの報告もあります。
禁煙が難しい場合は、「禁煙外来」の受診をお勧めします。

多発性硬化症(MS)の発症に関与する重要な環境因子の1つに、「喫煙」が挙げられています[1]。また、喫煙経験のある再発寛解型MS患者さんは、喫煙していない再発寛解型MS患者さんと比べて、二次性進行型MSに“進行”する人が多いとの報告もあります[2]。このように、喫煙はMSの発症リスクを高めるだけでなく、症状が悪化するリスクも高めると考えられています[1]ので、是非とも禁煙していただきたいと思います。

中には、「電子タバコにしました」とおっしゃる患者さんもいらっしゃるのですが、「電子タバコならMSの発症・悪化リスクが低い」といったデータは報告されていませんので、お勧めしておりません。また、「吸い過ぎなければよい」といったデータも報告されていませんので、喫煙本数を減らしたり、軽いタバコに変えたりしたからそれでよいともいえません。

禁煙が難しい場合は、「禁煙外来」の受診を検討されてはいかがでしょうか。主治医に相談すれば、禁煙外来を紹介してもらえると思います。

多発性硬化症(MS)の場合、タバコは止めたほうがいいですか?

【回答】九州大学大学院 医学研究院 神経内科学 教授 磯部 紀子 先生

  1. 日本神経学会 監修『多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023』医学書院 p206-208, 233-236 2023年

  2. 日本神経学会 監修 『多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017』 医学書院 p42-43 2017年

聞きたいことを専門家に聞いてみよう。そのための準備をしよう。