多発性硬化症(MS)の治療で入院が必要となる場合があるのは、
(1)MSの再発を防いで進行を抑えるための治療を行う際に、入院管理下で初回投与が勧められるお薬を使用する場合
(2)再発時に急性期治療を受ける場合
など、大きく2つのケースが考えられます。
(1)の入院管理下で初回投与が勧められるお薬を使用する場合ですが、使用するお薬の種類によっては、初回投与時や投与中に注意が必要な副作用があることから、短期間の入院を勧める医療機関もあります。
(2)の急性期治療を受ける場合では、ステロイドというお薬を点滴する「ステロイドパルス療法」が主に行われますが、免疫力が低下する可能性も否定できないため、入院での治療を勧める医療機関もあります。