これって再発?どんな変化があれば主治医に相談するべき?
多発性硬化症(MS)では、症状に“変化”がみられ始めたら、『症状変化確認リスト』などを使って、早めに主治医に相談しましょう。
MSは多くの場合、再発と寛解を繰り返す「再発寛解型」の経過をたどりますが、次第に再発がない時にも、体の機能の障害が“変化”し、生活の負担度が増していくことも珍しくありません。
最近、あなたの症状に“変化”はみられませんか?
診察時に、症状の“変化”や治療に関する希望などを、医師に言い出しにくかったことはありませんか?
“変化”の有無や詳細を知ることは、今のあなたの状態を確認し、あなたに適した治療法を再検討する上で、大変参考になります。
3~6ヵ月前と比べて、あなたの症状や生活に“変化”がないか確認しましょう。
●症状で困ることはありますか?
□ 疲労感 □ しびれ・痛み □ 歩きにくさ □ 排尿・排泄 □ 注意力の低下・忘れっぽさ □ 眼の症状 □ その他
●日常生活での負担は増えていませんか?
□ 学校や仕事を休むことがあった □ 外出などの予定をキャンセルすることが増えた □ 家事にかかる時間が増えた、やりにくくなった
□ いつもの移動(通勤、通学、買い物など)に、より時間がかかるようになった □ 1日の歩数、歩行距離が減った
□ 症状を抑えるためのお薬が増えた □ 家族のサポートが必要になった □ その他
ご自身の状態や現在の治療法などについて、気になる点があれば、いつでも主治医にご相談ください。
(1つでもチェックがついたら、『症状変化確認リスト』を主治医にお見せください)
症状変化確認リスト
【症状変化確認リスト 監修】
福島県立医科大学 多発性硬化症治療学講座 教授/一般財団法人 脳神経疾患研究所 多発性硬化症・視神経脊髄炎センター センター長
藤原 一男 先生
記入が終わりましたら、結果を主治医にお見せください。