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多発性硬化症の情報サイト

多発性硬化症(MS)を発症して日々の生活を送る中で、主治医に聞いてみたいけどなかなか聞けないことはありませんか。
「チームMSに聞いてみよう」は、そんな質問にMS専門医が答えるQ&Aコンテンツです。

ピックアップ&アンケート

ピックアップした4つの質問に関連した、患者さん向けアンケートを2024年8月下旬まで実施中。
集計結果は2024年9月以降に掲載予定です。

専門家に聞きたい質問をクリック!

チームMSとは

MSの患者さんは1人ではありません。MSの患者さんとその家族、医師などMS治療にかかわる人は、みんなチームMSの仲間です。多発性硬化症.jpで、チームMSの話を聞いてみて、一緒に前へ進んでいきましょう。

Q&A一覧

病気・症状のこと
慶應義塾大学 中原 仁 先生からのメッセージ

多発性硬化症(MS)には現在のところ、病気を完全に治せる治療法はありません。そのため、MSの再発予防や進行抑制の治療で病状がコントロールできている患者さんであっても、「また再発するのではないか?」「自分の病気がいつか進行してしまうのではないか?」といった不安を抱いている方は多くおられるのではないかと思います。

わが国では、MS治療で使用できるお薬の選択肢が拡がりつつありますので、患者さんの症状や進行レベル、年齢や生活背景などに合わせたお薬の選択が期待できます。例えば、「進行」を疑う病状に気付いた時であっても、怖がらずためらわず、主治医の先生にご自身の病状をお伝えして、あなたに適した治療法を一緒に話し合ってみましょう。

慶應義塾大学 医学部 神経内科 教授 中原 仁

日常生活のこと
九州大学 磯部 紀子 先生からのメッセージ

多発性硬化症(MS)という難病であると診断された時は、少なからずショックを受けられたのではないでしょうか。私たちMS専門医は、病気の診断や治療だけでなく、患者さんが病気を受け入れ、病気とうまく付き合いながら自分らしい生活を送れるようサポートする役割も担っています。

症状が落ち着いたとしても、再発や進行、日常生活への不安は心のどこかにあるでしょうし、疲労や排尿障害、性機能障害など、相談しにくい症状などに困っている方もいらっしゃるかもしれません。そのような時は1人で抱え込まず、遠慮なく私たちMS専門医にご相談ください。

日々の生活の中で皆さんが感じていらっしゃることや将来の夢・目標を共有し、患者さんがやりたいことを実現できるよう、精一杯サポートしていきたいと考えています。一緒に歩んでいきましょう。

九州大学大学院 医学研究院 神経内科学 教授 磯部 紀子

治療のこと
東北医科薬科大学 中島 一郎 先生からのメッセージ

多発性硬化症(MS)は個人差の大きい病気であり、症状の出方や経過は人それぞれです。中には、日常生活には支障の少ない方もいらっしゃるかと思いますが、何も治療しないでいると、体の機能の障害が徐々に進行してしまう可能性があります。したがって、将来のためにも、なるべく“早い時期”からMSの再発を防いで進行を抑えるための治療を開始し、それを長期にわたって「続ける」ことが大切と考えています。

しかし、「治療」というと、やや堅苦しい印象になりがちですよね。ですので、例えば「お肌のケア」と同じ感覚で考えていただくのもよいかと思います。お肌のケアを毎日続けることで、若さを少しでも保ち、将来のシミやしわの出現を防ごうとするのと同様に、脳や脊髄を良い状態に保つための「ケア(治療)」をきちんと続けることで、将来の再発を防いで、MSの進行をきちんと抑えていきましょう。

ただ、あまり神経質になり過ぎると、治療自体がストレスになってしまうかもしれませんので、ご自身が無理なく続けられる治療法を、主治医と相談しながら選択されるとよいでしょう。一方で、治療を続けていても、再発してしまう場合もあります。その際は、主治医からより強い治療を提案されることもあり、副作用が気になるかもしれません。わからないことや不安なことがありましたら、主治医に何でも質問して不安を少しでも軽減し、将来のためにも恐れず前向きに検討していただけたらと思います。

東北医科薬科大学 医学部 脳神経内科学 教授 中島 一郎