「伝える」と決めた場合は、病名だけでなく、病気があることで学校生活にどのような影響があるのかなどを具体的に伝えるとよいでしょう。例えば、「通院のため月1回欠席します」「体温や気温が高くなると症状が悪くなりやすいので、夏の体育は見学します」などです。また、急に病状が悪くなった時の連絡先も、事前に伝えておくと安心です。あらかじめ、学校側に知っておいてほしいことをまとめたファイルを作っておくと、わかりやすく端的に説明できるのではないでしょうか。
伝える相手は、担任の先生のほか、養護の先生にも簡単で構わないので話しておくとよいと思います。大学の場合は、「健康サポートセンター」「保健センター」などといった名称で学生・教職員の健康管理・健康相談を行う部署が設置されていると思いますので、そちらで相談されるとよいでしょう。
MSのことを学校に伝えるべきかどうか、どのように伝えればよいかを悩んでいる時は、1人で抱え込まず、主治医に相談してみてください。必要があれば、ご自身の病状や学校側に配慮してほしいことなどをまとめた情報提供書や診断書の作成も可能な場合があります。