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多発性硬化症の情報サイト

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多発性硬化症(MS)で手足のつっぱりや
動かしにくさが気になる場合、できるリハビリは?

多発性硬化症(MS)では、手足に筋肉のつっぱりが出現することがあります。
つっぱっていることで、動きが阻害されたり関節が硬くなったりすることがあるため、体を柔らかくする「柔軟体操」を入念に行いましょう。

柔軟体操のポイント

  • 痛みを伴わない範囲で、ゆっくりと時間をかけて筋肉を伸ばしましょう。
  • 反動をつけずに伸ばすようにしましょう。
  • 力まず、息を止めないことが大切です。

動画を見ながらリハビリ

柔軟体操を動画に合わせて行いましょう!
【動画再生時間:12分24秒】

2018年10月作成

イラストを見ながらリハビリ

柔軟体操を項目別に分け、わかりやすいイラストとともに解説しています。

1. 腕の上下運動〔上下10秒ずつ×3回〕

1 イスに座り、まずは両腕を前から上げて胸を反らし、10秒間伸ばします。
2 今度は背中を伸ばしたまま、上げた両腕を床まで下げて10秒間伸ばします。

腕の上下運動①

12で1回とし、これを3回行いましょう。

腕の上下運動②

※:痛みを伴わない無理のない範囲で

2. 腕を後ろに伸ばす〔30秒×1回〕

イスに座り、両手を後ろで組んで、両腕を30秒間伸ばします。

腕を後ろに伸ばす

3. 腕を横に伸ばす〔左右30秒ずつ×1回〕

1 まずは左腕を右側に伸ばし、それを右腕で支えながら、30秒間伸ばします。
2 今度は、右腕を左側に伸ばし、30秒間伸ばします

腕を横に伸ばす①
腕を横に伸ばす②

※:痛みを伴わない無理のない範囲で

4. 指を伸ばす〔30秒×1回〕

両手を組んだ後、手のひらを外側に向けて、指を30秒間伸ばします。

指を伸ばす

5. 体をねじる〔左右30秒ずつ×1回〕

1 イスに座った状態でまずは体を右側にねじり、胸を右側に向けたまま、30秒間止めます。
2 今度は体を左側にねじったまま、30秒間止めます。

体をねじる①
体をねじる②

※:痛みを伴わない無理のない範囲で

6. 体を伸ばす〔30秒×1回〕

ベッドや床に足を伸ばして座り、つま先をつかむように体を前に倒しながら、体を30秒間伸ばします

【ポイント】

  • 体の力を抜き、リラックスしながら重力に身を任せ、体と手の重みで伸ばそう!
  • 膝が曲がらないように注意!
体を伸ばす

※:痛みを伴わない無理のない範囲で

7. 足を広げながら体を伸ばす〔30秒×1回〕

ベッドや床に座った状態で両足を広げ、体を床につけるように前に倒しながら、体を30秒間伸ばします。

【ポイント】

  • 体の力を抜き、リラックスしながら重力に身を任せ、体と手の重みで伸ばそう!
  • 膝が曲がらないように注意!
  • つま先は上に向けたまま!
足を広げながら体を伸ばす

※:痛みを伴わない無理のない範囲で

8. ふくらはぎ、ももの筋肉を伸ばす〔30秒×1回〕

立った状態でイスやテーブル、手すりなどにつかまりながら、その場でしゃがみ、ふくらはぎやももの筋肉を30秒間伸ばします。

【ポイント】

  • バランスがうまく取れなかったり、後ろに倒れそうな危険を感じたら、無理をせず中止すること!
ふくらはぎ、ももの筋肉を伸ばす

運動は自分のペースで、回数や時間にこだわらず、
疲れを感じたら無理をせずに終了してください!

もっと、MSについて聞いてみよう。

【監修】
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院
言語聴覚士 堀田 弘伸 先生
理学療法士 吉田 良 先生

総監修
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院 理事長 深澤俊行 先生

多発性硬化症や視神経脊髄炎などの神経難病に対する診療・研究を行う神経内科医。2007年に医療法人セレスを設立し、現在は理事長を務める。患者さんが社会や地域でよりよい生活を送ることを重視した診療を目指している。
【著書】やさしい多発性硬化症の自己管理/医薬ジャーナル社/2016(編)

メディカルノート:深澤俊行先生