日常生活にも大いに活用できる携帯電話やデジタルカメラの機能。
操作が難しい…、使いこなせない…と敬遠されがちな携帯電話やカメラなどのデジタル機器。 ですが、少しの機能を知るだけで、普段の生活に役立つことも多いのです。
大阪医科大学 眼科学教室
視能訓練士 中村 桂子
デジタル機器の便利な機能を使ってみましょう!
みなさん、携帯電話はお持ちですか?「持っているけれど、家族に電話するだけ」 「操作が難しそうだし、字が細かくて使いづらそうだから持ってない」なんて声が聞こえてきそうですね。
では、デジタルカメラは?「家族は持っているけれど、私は使わない」「私には絶対にムリ」… いえいえ、じつは携帯電話やデジタルカメラって、少しの機能を知るだけで、かなり便利に使えるのです。
じつは簡単に使える機能も多いのです。
今回は、難しそうでいてじつは簡単な、携帯電話やデジタルカメラの使い方をご紹介します。 まわりの方や、携帯電話を売っているお店で「この機能って私の携帯では使える?」など、聞いてみてくださいね。
お持ちの機種によっては利用できない機能もありますが、携帯電話の機種を変更する際や、新しく買う際に参考にしてみてください。
画面の配色反転で文字が読みやすくなります。
携帯電話の表示画面の大部分は、白い背景に黒い文字ですが、「画面の設定」を変えることで、これを逆にすることが可能です。 黒い背景で白い文字ですと色の明暗差が大きくなり、画面の文字が読みやすくなると思います。(図1)
文字が音で聞き取れる音声読み上げ機能もあります。
携帯電話は画面が小さいから文字を読むのが困難かもしれません。そこで知っておくと便利なのが「音声読み上げ」機能です。 これを使うと、送られてきたメールの文面や、表示されている時計の時刻なども音で聴くことができます。(図2)
機種によっては、読み上げるスピードや音量、女性の声か男性の声か、なども細かく設定できますよ。 操作は簡単で、とても助かるという声をたくさん聞いています。読み上げの音がまわりに聞こえるから迷惑になるのでは…と心配な場合は、携帯にイヤホンを挿して使いましょう。
カメラの拡大機能を使えば見たいものが大きく見られます。
携帯電話のカメラやデジタルカメラについている「ズーム」機能は、単眼鏡や拡大鏡の代わりになります。 もちろん、その場で拡大したいものをズームして見るだけでも便利ですが、とりあえず全体的に撮影し画像を保存しておいて、後から見たい部分を拡大して見るという使い方もできます。(図3)
例えば、駅やバス停の路線図などを撮っておいて、後から拡大して見るなどです。ぜひ活用して欲しい使い方ですね。