見えないなりに、なんとかしたい。
日常を少しでも快適にするための、私のアイデア。
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敬遠していたデジタルカメラの購入で、さらに広がった楽しみ
最近、デジタルカメラを買いました。昔のカメラに慣れていたため敬遠していましたが、今回買ってみてビックリしたんです。自分の顔を撮って、テレビに映してみたら…テレビ一面に自分の顔がパーッと映って、「ああ、こんな顔をしてるんだ」って。両眼に発症して以来、初めて自分の顔を見ることができました。鏡ですらハッキリ見られないから感動しましたね。家内の顔も久しぶりに見ました(笑)。
孫の顔も、近づいてよく見ていたつもりでしたが、デジカメで撮った写真を見ると、ずっと鮮明なんですね。本当にありがたいです。だから、どこかに出かけるときにはデジタルカメラをかならず持っていって、あれこれと撮っては、家に帰ってからテレビで確認しています。紅葉を見に行った後も、「ああ、こんなにきれいだったんだ」って家で確認するという使い方。とても楽しめるし、新たに活気づきますね。
どうにもならないこともある。考えすぎず、良いことだけを考える
こうやっていろいろと工夫していますが、どうにもならないこともあります。この前、エレベーターにひとりで乗っていたら、扉の閉まりかけでダダダッと走ってきた方がおられたんです。とっさのことで見えなかったので、勘で「開く」のボタンを押したつもりが、いきなりバーンと閉まってしまった。なんとかしようとあれこれ押したけれど、そのまま上がってしまって…後でその方に謝ろうと思っても、顔がわからないからそれもできない。イヤな気分にしただろうなあと、いまだに精神的につらいですね。
普段から良いことだけを考えるようにしていますが、やっぱり、目が悪くなるということはいろんな意味で大変です。定年後の第二の人生をとても楽しみにしていましたが、全部ダメになりましたから。でも、それを考えたら惨めになるというか…だから、考えないようにして、気楽にやっています。