まずは、なんでも挑戦してみる。
挑戦してこそはじめて進歩がある。(4ページ目)
見えないということを堂々とまわりに言っている
病院では加齢黄斑変性の患者さんに会うことが多いけれど、友人や知人のなかにはいませんね。白内障の人はたくさんいるんですけどね。私は敢えてまわりに自分が加齢黄斑変性だと言っています。ちっとも恥ずかしくないから、見えないということを堂々と言っています。でも、グランドゴルフも前と変わらず続けているし、携帯でメールも打つし、パソコンで本も書いているから、そこまで眼が悪くないとみんな思っているみたいです。なので、グランドゴルフで簡単なパターが入らなかったりすると驚かれますね、前はけっこう上手だったから(笑)。
パソコンで書いた小説は、東日本大震災で大津波がきた地域の5ヵ所の図書館に寄付しています。感想文が届くととても嬉しいし、楽しいですね。そういう体験も、パソコンを習わなかったら得られなかった。挑戦してみてはじめて進歩があるんだと思います。
最も身近な存在 奥様からのメッセージ
加齢黄斑変性だと言われても、特になにも思いませんでした。自分の身体のほうが大変で、主人どころじゃなかったから(笑)。家では、自分でできることはなるべく自分でしてもらっていますね。それもリハビリになるだろうと思って。
生きているあいだは眼だけは大事にしないといけないと思っていますから、あんまり字を読みすぎたりするのもいけないんでしょうが、主人はそんなことも気にせず、本を読んだり、ゴルフに行ったりしています。食事だけは気をつけています。主人の好きなものだけ食べさせるってわけにはいきませんからね。私たちは歳が歳だから、病気が治るよりも先に寿命がくる可能性のほうが高いでしょ?だから、できるだけ楽しく暮らしていくことが大事だとも思っています。