ご家族・周囲の人のサポートが大切[1]
眼の病気を抱えた患者さんへのサポートは、気負わず、思いつくことからはじめてみましょう。患者さんの眼の病気を知ることがサポートにつながることもありますし、医療機関への付き添いなど、患者さんの近くで寄り添っているだけでも十分なサポートです。
一方で、患者さんの眼の症状が進んでしまうと、周りのサポートもどんどん大変になります。眼の治療をきちんと続けていくことも重要だといえます。
ご家族・周囲の人ができること
今からでもできるサポートの例を2つご紹介します。
【情報収集[2]】
患者さんは眼から得られる情報が少なくなるため、ご家族や周囲の人が入手する情報は患者さんにとってとても大きな意味を持ちます。
このサイトでも、補助具(ツール)や支援団体や眼科関連の医学学会をご紹介しています。ぜひ、情報を集めてみてください。
【日常生活の動きの見直し[2]】
例えば、部屋の中のどこに何を置くのかを決めて、使ったら元に戻す(整理整頓する)ようにすると、眼の見えにくい人が動くときに「ここにはものが置かれているはず」などといった予測がつきやすくなります。
このようなサポートを続けると、“あまり見えなくても、できる!”というポジティブな気持ちが患者さんに芽生えることにもつながります。
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専門医のための眼科診療クオリファイ 26 ロービジョンケアの実際, 中山書店, 東京, pp. 179-181, 2015
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専門医のための眼科診療クオリファイ 26 ロービジョンケアの実際, 中山書店, 東京, pp. 134-137, 252, 2015