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強度近視(きょうどきんし)の情報サイト

60代・女性 治療歴1年の患者さん

小学生の頃から近視で視力が悪く、眼鏡やコンタクトレンズを長年使用。50代の頃、受診していた眼科で「強度近視なので、この先、眼に不都合が出るかも。」と言われたそうです。60代になってから白内障が進行したため手術を経験。視力は回復するものの、続いて緑内障を発症。また、2013年になって歪みやかすみといった症状を感じ、眼科で診てもらったところ、新生血管ができていることが判明。新生血管からの出血もあり、一時は視界が縦横に激しく波打ったり、欠けて見えにくかったりしたそうですが、適切な治療を受けた後、この患者さんは順調に回復し、今では見え方も正常に戻ったそうです。

60代になって、眼の病気が次々と。

4年ほど前に「そろそろ白内障の手術を…」と言われ、私もそのつもりでいたのですが、持病のリウマチが悪化して、それどころではなくなってしまいました。2年ほどしてリウマチの病状は随分安定したのですが、その間に白内障が進行してしまい、左眼の見え方がかなり悪くなりました。

それでも2013年の6月頃、かかりつけの眼科から紹介された病院で白内障の手術を受け、視力は1.2まで回復しました。しかし、その時に緑内障も発症していることが分かり、現在は点眼による治療をしています。

イメージ:点眼薬

「いずれ見えなくなってしまうかも」と言われてショック…。

ただ、いちばんショックだったのは白内障でも緑内障でもなく、強度近視のことでした。以前通っていた眼科で「あなたの眼は強度近視なので、将来いろいろと不都合が出るかも。」とは言われていました。

でも、また改めて「視神経が弱いので、いずれ見えなくなってしまうかもしれない。」と言われたのです。この時は、ショックのあまり1週間ほど具合が悪くなってしまいました。

視界の歪みや二重線が弧を描いて見える異常を自覚。

そして2013年8月。ちょうどお盆の頃ですが、白内障の手術をして視力1.2まで回復していた左眼に、歪みを感じるようになりました。せっかく見えるようになったのに、また見えなくなるのかと思うと不安でしたが、この頃またリウマチがひどくなってしまい、2~3週間ほど不調の日が続きました。

そんなある日、部屋で横になりながらふとカーテンを見ると、薄い白っぽい二重の線が弧を描いて現れているのに気が付きました。おかしいな…とは感じたのですが、その二重線がだんだんハッキリしてきて、同時にゆるやかだった歪みが激しくなってきたのです。

イメージ:カーテン

見え方の異常は、日に日にひどくなる一方。

怖くなって近所の眼科で診てもらったところ、新生血管ができていて、放っておくと良くない状態だという診断でした。そこで、私の場合は強度近視もありますし、以前にも眼底出血を起こしていましたので、その分野の専門の先生に一度診てもらった方がいいということになりました。

専門医がいらっしゃる病院を紹介してもらいましたが、治療を待つ間に眼の見え方はひどくなる一方でした。

直線であるはずのTVの枠は切り立った崖のようにギザギザに見えましたし、鏡で見る自分の顔は目や唇の位置があり得ない方向に歪んで見えました。部屋から外の景色を見ても、建物が縦横グチャグチャに波打っているようでしたし、カレンダーやTVのテロップの文字はかすれたり、欠けたり、大きさも太さもまちまち。

最初に弧を描いて見えていた二重線が、薄い灰色や茶色の円形となって視界を妨げていました。この頃はさすがに精神的にもまいりました。

イメージ:歪んで見える東京タワー

臆病にならずに、ぜひ積極的に治療を。

ですが、病院で適切な治療を受けてからは、特別に意識しなければ何でも正常に見えますし、普段の生活に影響することは何もありません。

目が見えなくなるということは大変な恐怖ですから、私のように落ち込んだりする方も少なからずいらっしゃると思います。でも今では、「適切な治療法を受ければ治る」という希望があります。もし私と同じ病気で、まだ病院を受診されていない方、治療を受けることにためらっている方がいれば、臆病にならずに受けて欲しい、治療法があるということは素晴らしいことだとお伝えしたいと思っています。

※ すべての強度近視、病的近視の患者さんが同様の経過をたどるわけではありません。

イメージ:病院の診察室